今回ははじめて自分で傷病手当の申請をした時の記事です。
かれこれ3年ぐらい前になりますでしょうか。
私の実体験の記事になります。
(私の傷病手当受給は退職前3日+退職日の4日~1年6カ月になります。
純粋には1年5か月と27日です。)
なぜこの記事を書くかというと、この傷病手当があったお陰で私は再起することができました。
そう鬱になった時は自殺も考えていましたが、今では前向きに仕事に取り組む事ができています。
一番は原因となっている環境から離れる事が一番なのですが、今回の私のケースでは環境を離れただけでは回復せず、時間が必要でした。
生活する上でもお金も必要だったので、傷病手当は本当に助かりました。
今回の記事では、自分で傷病手当を申請した時のポイントを記載していきますので、参考になりましたら幸いです。
どうかまだ命を捨てないで!
ちなみに、「傷病手当とは」や対象の病状など基本的なところは色々なサイトで書かれているものと重複するのでここでは記載しません。
私の病状と実際に申請したもので記載していきますので、参考になるかと思います。
法律等が変わる可能性もありますので、最新の情報も入手しつつ参考にしてください。
傷病手当を申請した時の病状と注意したポイント
傷病手当を受けた時の基本情報をこちらに記載します。
- 年齢:38歳
- 性別:男性
- 既婚者
- 年収:350万円
- 貯金:250万円
- 病状:そう鬱・パニック障害・適応障害
- 保険証の種類:全国健康保険協会
- 勤務日数:1年10か月(傷病手当申請するためには被保険者期間が1年以上必要)
退職したのは2022年の1月末でそこから1年6か月間傷病手当を受け、生きながらえることができました。
申請する際に注意したポイント
傷病手当を申請する時には3つの条件がありました。
- 被保険者期間が1年以上
- 退職日と退職日前から3日出社しない(計4日出社しなかった)
- 退職日に傷病手当金を受給していた病気で引き続き労務不能である事
この中で注意するポイントは3つ目の条件です。
1つ目の条件は勤務期間が長ければ自動的にクリアしますし、2つ目に関しても退職日を含む4日間を休みすればよいので努力の必要はさほどありません。
退職後ではなく、「退職日に…」となっているので、それまでに病気であることの証明が必要になります。
(ちなみに傷病手当の申請書にも発病・負傷年月日を記入する項目があります。)
なので私は退職する前に心療内科の受診し、医者から診断書をもらいました。
とにかく、退職する前に準備する事が重要です。
退職日前までにやったこと
- 心療内科の受診&医者からの診断書をもらう
- 会社との関係をキープ(これが本当につらかった)
- 医者との良好な関係作り
心療内科の受診&医者からの診断書をもらう
なぜ退職前の準備なのかというと、1つは先ほどお伝えした退職日に疾病していたもので傷病手当を申請するためがありますが、もう一つあります。
退職してしまうと国保(国民健康保険)に切り替える事になると思います。(継続する事ができるがた保険料の金額が高くなるので国保にせざる負えなくなる)
国保に切り替えると精神疾患での傷病手当が申請することができなくなるからです。
時系列でいうとこのような感じです。
今思えば、11月~退職するまでの間本当によく頑張ったなと思います。
薬を飲みながら毎日闘っていた事を思うと我ながらよく耐えたなと…
会社との関係をキープ
会社との関係をキープが必要な理由ですが、傷病手当申請書には企業の記載するページがあります。
ここで傷病手当の申請書の構成を簡単にお伝えします。
4枚で1つの書式になっています。
記載内容は以下の感じです。
- 1枚目は保険証番号や振込先の銀行口座などの基本情報
- 2枚目は申請内容(申請期間等の情報)
- 3枚目は勤務情報
- 4枚目は病状や療養の情報
3枚目の勤務情報には企業側に記載してもらう必要があるため、会社に記入をお願いせざる負えないのです。
※退職後は白紙で提出することになります。
とにかくこれを書いてもらうために会社との関係をなるべく良い関係でキープしていました。
本当に苦痛でした。
私は苦痛を耐えましたが、3枚目を会社側に書かせればOKなので強気に出られる方はそれでもよいと思います。
専門医との良好な関係作り
傷病手当を申請する際は4枚目にお医者さんに書いてもらう部分があります。
なので、お医者さんとは良好な関係を築いておいた方が良いです。
ちなみに私は2週間に1回通院する形で、1日~月末単位で傷病手当の申請をしていました。
初回の診察の時に傷病手当申請書を書いてくれるか確認しておくとよいです。
病院代は月いくらぐらいかかっていた?
治療費は1回2,000円で月2回だったので4,000円ぐらいでした。
ここに月1回の申請のための書類作成費用が500円とかだったので、約5,000円ぐらいがひと月の病院代です。
診断書ですが、傷病手当を出すにあたって大きく3種類ぐらいあります。
一番最初の会社に提出する診断書は5,000円/回でした。
そのあとの、傷病手当の書類の診断書は500円程度で、傷病手当受給後ハローワークの手続きで提出する診断書では5,000円ぐらいでした。
病院代はかかってしまうのは仕方のない点ですね。
申請書はコピーを取っておくのがおすすめ
申請書は郵送で送付していましたので、手元にコピーを毎回取っていました。
コピーを取っておいてよかったと思った事が2つあります。
1つは、次の申請書を書く際が非常に楽!
4枚ある内の最初の2枚はほとんど各内容が同じになります。
一部申請対象期間が異なりますが、基本同じなので前の申請書を見ながら作成すると簡単です。
2つ目は申請したかどうかチェックできる
申請することを忘れることはないと思いますが、確認をすることができます。
また、郵便物が届かない最悪のケースなども視野に入れておくと安心です。
あの時こうしておけばよかった
傷病手当の申請する際3日連続した休み+退職する日の休みには有給が使える事になっています。
ですが、私は有給を使いませんでした。
これは有給を無理やりねじ込んでおけばよかったなと思いました。
理由は、会社から傷病手当の申請ができなくなると言われたからです。
しかし、私は傷病手当の申請で有給が使えるという事は事前に知っていました。(申請書にも有給を使う場合は…という記載もあります)
会社が嘘をついている事は知っていましたが、有給申請をしませんでした。
これは、会社とのやり取りが本当に嫌だったということと、私の目的は3枚目の企業欄を会社に書いてもらう事だったので、この件でこじれてしまい書かないというようになってしまってはめんどくさいと思って会社側の提案に乗ったという感じです。
会社とのやり取りしたくないという方は…
傷病手当申請をサポートしてくれる会社があるようです。(でもちょっとお高め)
また退職代行などを利用しても良いと思います。
傷病手当の申請書は退職後の1回目の申請が一番の難関で、ここを突破できたらあとはゆっくりと療養しながら前回申請したものを参考に申請するだけになります。
ちなみに私が傷病手当申請サポートの会社に依頼しなかった理由はお金です。
傷病手当で受け取れる金額の3~4か月分ぐらいの費用がかかるため、受けませんでした。
また、以前会社で助成金や補助金といった申請書を作成したことがあるので、何の情報を必要としているのかが想像できたので、自分で申請できると思いました。
まとめ
退職後に傷病手当を受け取るための流れは以下の感じです。
- 退職前に心療内科病院で診察&診断書を書いてもらう(2カ月半前)
- 診断書&退職願を会社に提出(2カ月半前)
- 退職届の提出(退職2週間前)
- 傷病手当3枚目を企業に書かせる(退職1週間前)
- 退職
- 傷病手当1・2枚目を記入する(退職後1週間以内)
- 傷病手当3枚目を受け取る(退職後1週間以内)
- 傷病手当4枚目をお医者さんに書いてもらう(退職後1週間以内)
- 傷病手当をコピーし、郵送する。
- 約2週間後に全国健康保険協会から傷病手当金が振り込まれる
私は傷病手当のお陰で救われました。
何度も電車に飛び込む想像をしていた頃と比べたら日を思い出すとあの頃とは雲泥の差です。
38歳で退職した時は考えました。
次の就職先は見つからないだろうなと。
ゆっくりと考える時間が持てたことで考え方も180度変わり、今では正社員という枠ではなく自分に合った仕事をがんばっていきたいな思うようになっています。
受け取った傷病手当金はたくさん稼いで日本のどこかで人の役立つ事に使って行きたいと思います。
次回ははじめての『ハローワークにて受給期間延長申請の手続き』です。
雇用保険と傷病手当のW受給はできないので、雇用保険の受給期間延長申請の手続きが必要になります。やっておくと、傷病手当受給後に雇用保険の受給ができるので、心のゆとりができるようになります。
コメント