3回にわたって、私が傷病手当を自分自身で申請してから雇用保険の切り替えなどをお伝えしました。
今苦しんでいる人に、こういう道もあったよという感じで伝わり、最終的に良い方向に人生が向かうといいなとおもって書いています。
今回は傷病手当傷病手当を受給していてよかった事と悪かった事を書きますが結論から言うとメリットが多かったと個人的な感想です。
どういったことがメリットだったのか参考になれば嬉しいです。
傷病手当を申請してよかった事
- 体調の回復に時間を使う事ができた
- 自分の進路などを見つめ直すきっかけになった
- お金の心配から多少開放された
大きくはこの3つです。
3つしかないと思うかもしれませんが、この3つが後の人生に大きく左右したと個人的に強く思います。
体調の回復に時間を使う事ができた
傷病手当を受けていなかった場合、ハローワークの手続きや就職活動とすぐに行動を起こさなくてはいけないのですが、傷病手当の手続きをしたことにより時間にゆとりができました。
私は在職中の時に能力のない上司にただただ叱責されていたのですが、これにより自己肯定感というものが失われその結果、うつ病を発症しました。
眠れない日々も続き、それは仕事を辞めてからもしばらく続きました。
人と関わる事も恐くなってしまって外出することすらも難しい身体になってしまいました。
電車に乗れば血の気が引くようなパニック障害もあり、とても就職活動という状態ではありませんでした。
なので、時間にゆとりができ、ゆっくりと自分の身体を治すことに専念できたことはとてもよかったです。
自分の進路などを見つめ直すきっかけになった
傷病手当受給期間中にやったことは本を読むことです。
基本的に人と関わる事ができない身体だったので、読書はすごく良かったです。
私は元々本を読まない人だったのですが、ここで一気に本を読む人に変わったと思います。
読む本は主にビジネス書や自己啓発本などを読んでいて、図書館に行ったり本屋で買ったりしていました。
対人苦手なのに「図書館行けるのか?」と思うかもしれませんが、行けました。
でも、行くまでに時間がすっごくかかりました。
通常なら、着替えてなんだかんだ言っても1時間ぐらいで出れると思います。
しかし当時の私は午前中行こうと思っていたことが午後になったり、最終的には行かないという日もありました。
傷病手当受給期間中、本は50冊ぐらいは読んだと思います。
読む人に比べたら大したことのない数字だと思いますが、本を読まなかった私の数字としては凄い数でした。
本を読むことで、色々な思考を身に着けることができました。
一番身に着いたと思うのは多角的に物事を見ることです。
1つ私が多角的に物事が見れるようになったストーリーをお話します。
物事が多角的に見れるようになった時のストーリー
私がうつ病になったのは38歳の時で、正社員の再就職などはもう厳しいだろうなと思いました。
(そういう事も考えていたので、前職を頑張っていたのですが壊れてしまいました。)
仕事を辞めた直後~は人生終わったと思っていましたし、今は傷病手当で生きながらえていますがこれが終わったら終わりなんだろうなともその当時は思っていました。
しかし、色々な人の本を読むうちに別に正社員にならなくてもいいのではないか?と思うようになりました。
今は人手不足の世の中で、正社員は難しいけれど手軽に使う事のできるアルバイトなら需要は高いはずなのです。
あと、自分でいうのもなんですがそこそこITの知見もあるので活躍できる場所はあるのかな少しずつ自分に期待が持てることがわかりました。
お金の心配から多少開放された
生活していくには、生活費がかかります。
多少貯金はあったので傷病手当がなかった場合も1年ぐらいは平気だと思っていましたが、お金がどんどん減っていくのを見ると、やはり気が気ではありません。
その点傷病手当が毎月入っていたので安心していましたし、すごく助かりました。
自分の身体を治す上でも不安要素が軽減されることはとても重要と感じました。
傷病手当を受給したデメリット
- 通院の手間がある
- 人の視線が気になる
- 保育園の点数問題
通院の手間がある
傷病手当の申請書を送付するにあたって病院の診断(傷病手当申請書 様式4)が必要になります。
私は2週間に1回のペースで通院していましたが、これが結構手間でした。
また費用も診察代と薬代、診断書を書いてもらう費用と月5000円ぐらいはかかっていました。
私の通院している病院は家から10kmぐらい離れていて、電車にも乗れなかったので毎回自転車で行っていました。
強制的に外に出るきっかけができていたので、これはこれでありだったのかなと思います。
人の視線が気になる
これまで仕事をして稼いで収入を得ていたのにそれが急に働かなくてもお金が入ってくるので、申し訳ないな~という感じでした。
私が「傷病手当を受けている」という事を外からわからないと思いますが、冷たい視線で見られているような気がずっとしていました。
ただの被害妄想なんですけどね。
あと風邪を引いた事があって、「他にも薬を飲んでいますか?」という質問の時に「うつ病の薬を飲んでいます」っていうのが言えなかったです。
人にどう思われようがどうでもいい事なのですけど、人に良く思われたいというのがありましたね。
保育園の点数問題
子育てしている人は影響が出てくるのが保育園の点数問題です。
これは都道府県や市区町村によっては異なるのかもしれませんが、保育園の点数の中に、「過去1年間の間に仕事をしていたかの実績」を問われるところがありました。
過去は変えられないし、これは困りましたね。
あと、市役所の人との話で今は仕事をしていない(できない)ということを口頭でいうのもつらかったですね。
まとめ
良かった事
- 体調の回復に時間を使う事ができた
- 自分の進路などを見つめ直すきっかけになった
- お金の心配から多少開放された
悪かった事
- 通院の手間がある
- 人の視線が気になる
- 保育園の点数問題
中には、働かずしてお金をもらうのがずるいという人もいると思います。
ですが、こっちだって好きで病んだわけではないし、その病気は誰にでもなる可能性がる病気です。
傷病手当がある事で命を絶たずに済んだ人も中にはいるのです。
ぜひ知識として知っておいてほしいと思います。
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