村木風海さんは東大卒業を目前になぜ退学したのか?【初耳学】

人物・芸能

先日2023年5月7日の回で紹介されました化学者兼開発者の村木風海さんですが、東大の卒業式当日にに退学届けを提出したという場面があり、なぜ退学をしたのか不思議でしたので今回は、なぜ東大を卒業式当日に退学したのかの部分にフォーカスしたいと思います。

村木風海(むらき かずみ)さんとは

村木 風海(むらき かずみ、Kazumi Muraki、2000年(平成12年)8月18日 – )は、日本の化学者、発明家、冒険家、社会起業家。一般社団法人 炭素回収技術研究機構(CRRA)代表理事・機構長。専門はCO2直接空気回収(DAC)、CO2からの燃料・化成品合成(C1化学)。気候変動を解決する方法から人類の火星移住を実現する為の研究まで、独立した研究をCRRAで行っている。

2010年、小学4年生の時に化学者としての歩みをはじめ、2017年・高校2年の時に総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)異能vationプロジェクト「破壊的な挑戦部門」に本採択、CRRAを創設して17歳で機構長に就任。2019年、研究実績により東京大学推薦入試に合格し入学(工学部領域5)、理科 I 類に所属。2021年、東京大学工学部 化学生命工学科に進学。2023年、同学科を満期退学し、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構へ学士(工学)を申請中。現在、東京医学技術専門学校 臨床検査技師科II部 1年生。2021年1月からは、大手化粧品メーカー・POLAの研究開発部門、ポーラ化成工業株式会社 フロンティアリサーチセンター 特別研究員(サイエンスフェロー)を兼任。同年3月よりアグリテック企業、株式会社Happy Quality 科学技術顧問を兼任。同年9月、内閣府ムーンショットアンバサダーに就任。同年12月より不動産投資信託会社、トーセイ・アセット・アドバイザーズ株式会社 科学技術顧問を兼任。2022年3月、山梨県知事の諮問機関である未来やまなし創造会議 会員に就任。

​受賞・表彰歴は、「世界を変える30歳未満の日本人30人」として Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2019 サイエンス部門受賞(2019)、「今年の100人」として Forbes JAPAN 100に選出(2021)、総務省異能vation(2017)、大村智自然科学賞(2018)等。

​「地球温暖化を止めて地球上の80億人全員を救い、火星移住も実現して人類で初の火星人になる」のが夢である。

生誕 2000年8月18日

出身 山梨県甲斐市

研究分野       CO2直接空気回収(DAC)
CO2からの燃料合成(C1化学)
電気化学・Cu系還元触媒開発
大気圧プラズマ・気相合成

所属学会    日本環境教育学会

主な受賞歴   総務省異能vation本採択
Forbes Japan 100
Forbes Japan 30 UNDER 30
大村智自然科学賞
山梨県北杜市長特別表彰

大好物     湯葉、蕎麦、馬刺し、
お寿司、つけ麺

スポーツ    バドミントン

趣味      南の島めぐり
カフェごはんめぐり
 映画やドラマを見まくること
 化学実験、船と飛行機の操縦

CRRAサイトより引用

こちらの記事でも村木風海さん解説しています。

退学を選択した理由

イメージ画像

温暖化を止める研究に専念したかった

という事をこちらのサイトの取材で回答しています。→ENCOUNT

また、Youtubeを見て個人的にまとめた見解になりますが、CRRAでの活動(火星に行くための研究・温暖化を止める研究)と東大にある大学を目指すきっかけとなった研究室があり、東大の研究室の方はコアタイム(出勤しなければいけない時間帯)があったためCRRA(村木さんがやりたかった事)の方に力をそそぐことができなかったと思われます。

その間も地球は温暖化が進み、CRRAの経営自体もままならなかったので、退学という道を選択されたとのことです。

それではなぜ、東大に入ったの?という疑問がありますが、こちらもYoutubeにて答えています。

東大に入った目的

東大に入った目的は、

本人自身、東大に入ることを考えていなかったそうです。
理由は、受験勉強によって1年間地球温暖化の研究を止めてしまったら温暖化はもっと深刻になってしまうのではないか?と思われたそうです。ですが、大学にしかない設備や大学でしか学べないことがあるということで、大学に通うことは決めたそうです。

進む大学を決める際、色々な大学を見たが最終的に自分のやりたい事が叶えられそうな場所で残ったのが東大だったようです。

卒業式当日に退学した理由

CRRAで自分のやりたい研究を進めながら、学士号の学位を取得するため

学士号は学会等で話をするためにも所持している必要があったため、学士号は取得したい。
しかし、学士号を取得するためには東大を卒業する必要がある。自分の本業であるCRRAを進める必要があり、大学に言っている場合ではないという葛藤があったそうです。

文部科学省附属の機関大学改革支援・学位授与機構というところが出しているパンフレット「新しい学士への途」で転機が訪れたそうです。

以下の条件を達成することで、仮に大学を卒業していなくても大学卒業の学士号を取得できるプログラムだそうです。(これで、東大を辞めても学士号を取得することができる)

  • 大学4年間以上在籍
  • 124単位以上履修済み
  • 論文を執筆
  • 面接・筆記試験

大学4年間以上の在籍が必要なため、満期で退学をする必要があった。
そのため卒業式当日に退学届けを提出されたんですね。

まとめ

今回、村木風海さん退学をした理由を調べましたが、調べる過程で思ったことが、考え方が素敵だということと、トラブルな状況も乗り越えてきているところがすごく尊敬できるところと思いました。

私の印象ですが、東大に通う人の多くは日本のトップの大学を目指すということで、東大を目指している人が多いと思っていました。そこでしかできない事があるから、東大を目指すという考え方が色々な事に通ずるところがあり、改めて勉強させられました。

今回の記事を作成するに当たり、こちらのYoutube動画を参考にさせていただきました。

コメント